七瀬のブログ

オタクの駄文

終着点からの旅の始まり/Aqours 3rd LIVE TOUR〜WONDERFUL STORIES〜埼玉公演 感想

f:id:nanase2468:20180624194424j:image2nd LIVE TOUR〜HAPPY PARTY TRAIN〜は名古屋、神戸、埼玉を巡る旅だった。見に行ける公演は全て見に行った。名古屋・神戸公演はLVだったが、埼玉公演は運の良い事に2日間現地で見る事が叶った。あの時の興奮を、キャストの想いを胸に3rd LIVE TOURまでの日々を過ごした。T-SPOOK、ファンミーティングツアー、電撃ライブ、函館ユニットカーニバル。ここでは詳しくは触れないが、その全てを生きる糧として2018年6月9日、10日を迎えたのだ。2nd LIVE TOUR 埼玉公演最終日。伊波杏樹さんのMCでの一言。「3rd LIVE絶対ビックリさせてやるからなぁ!」という熱い約束を思い返しながら現地へ向かう。2nd LIVE以来のメットライフドームだった。またこの場所で、今度は初日に参加出来る事はこの上ない幸運だと、そう思った。会場に到着し、程無く開場時間になった。初日は完全見切れ席、最近Aqoursを知った友達との連番で、2日目は1塁側スタンド席である。最高の時間を共有出来る仲間が居るというのは何と嬉しい事か。開演までの2時間位ソワソワしながら待っていた。と、同時に本気をぶつけ合う覚悟を決めた。さあ、いよいよ開幕だ。

ライブ感想

OPENING

OST「起こそうキセキを!」と共にキャラクターが映し出されていく。9人を映し終え、ライブのロゴが現れる。高揚感に包まれる。1曲目の予想は付いていた。静かにその時を待つ。

未来の僕らは知ってるよ

1曲目は当然この曲しか無い。TVアニメ2期OP「未来の僕らは知ってるよ」初披露はT-SPOOKのライブ内だった。そこからファンミーティングツアーやテレビ番組でも披露されて来たが、全てTVバージョンであった。フルは今回が初披露。待たされた甲斐があったというものだ。「I live I live love live days!」の部分はありったけの声を出して、ステージ裏から想いを届けた。

君の瞳を巡る冒険

2曲目は淡島とコラボした脱出ゲームのテーマソングだ。Aqoursにとっては珍しい格好良さを詰め込んだ楽曲である。歌い出しから勝手に逢田梨香子さんがセンターなのではないかと予想していたが、その通りだった。キャスト同士がシンクロする振り付けは目が離せない。スクールアイドルらしからぬ楽曲だが魅力的なのだ。

MC

コールアンドレスポンスも慣れたものだ。友達も予習はしていたので問題は無かっただろう。このMCで諏訪ななかさんがハグした相手が伊波杏樹さんだったのだが、何となく理由が分かった気がした。

"My List "to you

続いては軽快なテンポのひたすら可愛らしい曲だ。斉藤朱夏さんがセンター、彼女の笑顔は本当に眩しく幸せな気持ちになる。振り付けも相まってずっと楽しい気持ちでいられた。

MY舞☆TONIGHT

テレビアニメ2期3話で披露されたこの曲は1年生と3年生が作り上げた楽曲である。残念ながら衣装の再現は無かったが、ライトで模様を映し出したりステージ上で炎が吹き出したりと演出が凝っていた。

君のこころは輝いてるかい?

こちらも2期3話で披露されたAqoursのデビューシングルである。我々にとっても思い入れのある楽曲だろう。この曲を聴く度に1stイベントで必死になってパフォーマンスをする彼女達を思い出す。それが今や笑顔で踊り切るまでになった。確かな成長を感じさせてくれた。

TVアニメ振り返り1(1話〜6話)

1stライブの流れを汲み、今回のライブでもTVアニメの振り返り映像が流れた。やはり会場で見るとより心を揺さぶられる。

MIRACLE WAVE

TVアニメ2期6話東海地区予選大会で披露された楽曲である。この曲によってラブライブ決勝へと進んだのだが、披露するまでには壁が立ちはだかった。求めるのは圧倒的なパフォーマンス。その為にかつて3年生がやろうとしていたフォーメーションに挑む。それは高海千歌にとっての負担が大きい物だった。仲間の助けを借り、何度も何度も練習を繰り返す。そして本番で見事に成功を収めたのだ。そんな楽曲だが、アニメ内で高海千歌はロンダート(側転)のバク転、残りの8人は小林愛香さんが提案したというドルフィンを振り付けに取り入れている。当然、キャストが再現する物である。しかし本当にやる必要があるのか、もし怪我をしたらどうするのかという危惧はあった。

曲が始まる直前、ステージにマットが敷かれた。やはりやるのかと、正直気が気では無かった。サビ前のあの部分まで祈る事しか出来なかった。8人がドルフィンをした後、伊波杏樹さんがロンダートをし、一瞬止まる。そして、跳んだ。歓声が上がる。と、同時に涙が出た。ビックリさせてやるからなというあの言葉通りに、彼女は体現して見せたのだ。曲が終わった後、諏訪ななかさんにハグをされ、1stイベント以来に伊波杏樹さんが涙を流す姿を見た。それだけプレッシャーが大きかったのだろう。心の底から賞賛をしたい。

2日目は着地の際に少しよろけてしまった。怪我がなくホッとしたが、伊波杏樹さんは悔しさを滲ませていた。笑顔で「失敗しちゃった〜、ごめ〜ん!」と言っていたが、下を向いた時には涙が溢れていた。メンバーも我々も彼女を絶対的に信頼している。次こそは必ず決めてくる筈だ。期待して待ちたい。

幕間映像1

幕間映像は相変わらず奇想天外な脚本であった。スレスレなネタもあったが、アレは大丈夫なのだろうか。

One More Sunshine Story

一旦アニメ2期から離れ、各キャラクターのソロ曲が披露された。まずは高海千歌だ。ディズニー風の衣装に身を包み、歌う伊波杏樹さんの姿は非常に可愛らしい物だった。ミュージカル風な曲調であり、舞台もこなしている彼女の表現力が光っていた。

おやすみなさん!

続いて国木田花丸のソロ曲。トロッコに乗る高槻かなこさんの伸びやかな歌声に聴き惚れていた。何処か懐かしさすら感じる素朴な歌声が染み渡る。幸せな気持ちになれる曲だ。

in this unstable world

朗らかな雰囲気から一転。津島善子の独壇場だ。椅子に座り現れた小林愛香さんには白い羽と黒い羽が生えていた。天使と堕天使、その狭間で揺れる津島善子を見事に演じていた。いや、あの場に居たのは津島善子その物であった。彼女のダンスのキレと歌声に魅了された。

Pianoforte Monologue

1日目最後は桜内梨子のソロ曲である。想いよ一つになれの衣装で登場した逢田梨香子さんが優雅に歌う。ピアノを弾く振り付けをするとスクリーンに音符が広がる演出も見事だった。

Begginers Sailing

2日目は渡辺曜のソロ曲から始まった。斉藤朱夏さんがステージを元気に歩き回る。元気になる曲であり、高音の伸びも気持ちが良い。

RED GEM WINK

続いては黒澤ルビィのソロ曲。彼女らしい可愛らしい曲だ。3塁側からトロッコで現れたが、途中で止まってしまい少し残念な気持ちになった。

WHITE FIRST LOVE

次は黒澤ダイヤのソロ曲。お姫様の様な衣装で現れた小宮有紗さんに見惚れていた。驚くべきはその歌声であった。以前よりも安定感が増していた。スクリーンの映像も煌めいていて、正にプリンセスであった。

New winding road

小原鞠莉の全てが詰まった曲である。マイク一本とスクリーンに歌詞を映す。派手な演出など一切無い。鈴木愛奈さんの他を寄せ付けない圧倒的な歌唱力のみで勝負をしに来た。だからこそ40000人を引き込む事が出来たのだろう。小原鞠莉鈴木愛奈さん、2人の舞台だった。

さかなかなんだか?

最後は松浦果南のソロ曲。海の中で踊っている様に感じた。途中でバトンを回す演出もあった。普段はお姉さん気質な松浦果南の可愛らしさが詰まった曲であり、諏訪ななかさんが楽しそうにパフォーマンスをしていた。こちらも楽しくなってしまう。

幕間映像2

再び幕間映像である。今回も色々とぶっ飛び過ぎていた。答えが1択のクイズとは……

空も心も晴れるから

元々は1期2巻の特典曲であり、2年生が歌唱している。2期7話で9人バージョンが流れて非常に驚いたのを覚えている。(音源はいつか収録されるのだろうか)しっとりと心に染み入る曲だ。メットライフドームが半野外の為、夕暮れの空と相まってより感動出来た。

SKY JOURNY

 HAPPY PARTY TRAINの続きに当たる楽曲である。2nd LIVEではキャストのバックスクリーン

の光の演出が印象的であった。ダンスとシンクロする光の軌道に見入ったのを覚えている。ファンミーティングやT-SPOOKでも披露された。今回はセンタースクリーンのみ、光の演出があった。ダンスのキレもそれぞれのソロパートもやはりレベルアップしており、より聞き応えが増していた。

恋になりたいAQUARIUM

 Aqoursの代表曲と言っても過言では無いだろう。2ndシングルであるこの曲はAqoursらしさが存分に詰まっている。イントロで斉藤朱夏さんがセンターで天真爛漫な笑顔を見せるのが堪らなく好きである。今回も2nd LIVE TOURに引き続き、衣装を引っさげて披露された。

TVアニメ2期振り返り2(7話〜9話)

2期7話は個人的にお気に入りの回だ。ラブライブ決勝に進む事は決まるも、入学希望者は100人に届かなかった。これでは輝きは見つからない。ラブライブなんて今はどうでもいい。高海千歌はそう語る。そんな中響き渡る声。浦の星女学院の生徒達の声だ。ラブライブに出て優勝して学校の名前をラブライブの歴史に永遠に残して欲しい。だから、輝いてと。その言葉を受け、高海千歌は答えを出す。

「優勝する!ぶっちぎりで優勝する!相手なんか関係ない!秋葉ドームも!決勝も関係ない!優勝する!優勝して、この学校の名前を、一生消えない思い出を作ろう!」

普通怪獣の殻を破り、走り出す高海千歌はもう止まらない。Aqours色の青い羽根が舞う。大きな転換点となる話であった。

8話、9話は函館編である。黒澤ルビィと鹿角理亞の成長を描いた話だった。黒澤ルビィの心に秘めた強さが現れた回で、非常に感慨深かった。そして、いよいよ待ちに待ったあの曲の出番である。

Awaken the power

Saint Aqours Snowの1stシングルである。冒頭の黒澤ルビィと理亞のデュオから、アニメの演出に合わせる様に花火が上がり、9人が登場する。最高の盛り上がりを見せた。函館ユニットカーニバルで披露されなかった分、待ち焦がれていた人も多いだろう。私もその1人である。

MC

 曲終わりの降幡愛さんの涙。黒澤ルビィに追い付きたいと話していた彼女。強い想いがあったのだろう。そんな一幕もありながら、Aqoursは次の曲の準備の為、ステージを去る。その後はSaint Snowの2人がMCを担当した。会場中を青と白の景色に染め上げたり、スタッフや関係者席まで煽る田野アサミさんと佐藤日向さん。色々な人がライブを支えているのだと実感した。正に「みんなで叶える物語」である。

TVアニメ2期振り返り3(10話〜12話)

振り返りもいよいよクライマックス。3年生の絆を描いた10話。閉校祭という形で浦の星女学院へ感謝の気持ちを伝えた11話。そして、ラブライブ決勝、学校の名前を刻みに行く12話。万感の想いが込み上げた。高まって行く中、いよいよー

WATER BLUE NEW WORLD

 TVアニメ2期12話挿入歌、ラブライブ決勝で歌われた渾身の1曲である。アニメ内では雲の上で歌っているかの様な場面から始まり、途中で衣装をパージし、青い羽根が舞う演出があるのだが、ライブでも完全に再現しておりアニメからそのまま抜け出して来たかの様な感覚に陥った。この光景は現実なのか夢なのか分からなくなる。気付けば自然と涙を流していた。会場の青い光が正にアニメで見た光の海その物で、その一部になれた事は非常に嬉しく思う。

TVアニメ新規映像

これまでのアンコールアニメではなく、今回は2期12話と13話を繋ぐ映像だった。12.5話とでも題すれば良いだろうか。WATER BLUE NEW WORLDを歌い終えたAqoursの様子を描いた物である。善子と梨子、曜と鞠莉、花丸とルビィとダイヤ、果南と千歌、それぞれが会話を交わす。それだけでも心に来るのに、更に追い討ちを掛けてくる。レポーターの声に呼応する観客と同時に会場からも歓声が上がる。アニメの中の観客は我々だったのか。入り込んだ様な感覚が身を包む。憎い演出をしてくる。予め2期に組み込むつもりで制作しており、入らなかったシーンなのか、ライブの為に制作したのかは分からないが、素晴らしい物だった。高まった気分のまま次の曲が披露される。

青空jumping heart

 TVアニメ1期OP。馴染み深い1曲だ。初披露は沼津でのイベントだった。そこからクリスマスミニライブでの披露を経て、1st LIVEでは開幕曲として、2nd LIVEでは中盤から終盤に掛けての盛り上がりを担い、今回はアンコール曲として披露された。どんどん曲としての役割が変わっていく珍しい立ち位置の曲ではなかろうか。1期OP曲がここまで泣ける曲になるとは……

Landing Action Yeah!

 アンコール1曲目は、 Aqoursファンミーティングテーマソングのこの曲である。2nd LIVE埼玉公演最終日にて初披露された。イントロが聞こえ出した時の会場の興奮、皆で合唱出来た事は心に刻まれている。2nd LIVE後は各地を回るファンミーティングツアーにて毎回披露されていたが、私は沼津、上海以外はLV含め全て見に行ったのでより思い出深い曲になっていったのだ。3rd LIVEで聞くLanding Action Yeah!は2nd LIVEの時とは違う意味を持った曲に聞こえた。あの時は終着駅。今回は出発駅。また新たな旅が始まるのである。

勇気はどこに?君の胸に!

TVアニメ2期ED曲。落ち込んだ時、不安な時。そんな時にこの曲の歌詞が刺さる。 作中の Aqoursも逆境に立たされる事が多かった。そんな Aqoursが「失敗なんて誰でもあるよ 夢は消えない 夢は消えない」と歌うのだ。夢を追いかける全ての人達への応援歌であると共に、自分達の胸の中にある勇気を奮い立たせる。そんな曲だ。初披露は電撃ライブだった。その時はTVアニメバージョンで、その後は千葉ファンミーティングでTVアニメ2期11話の合唱バージョン。そして3rd LIVEにてフル解禁である。Landing Action Yeah!と同じく合唱になった訳だが、ラスサビの伊波杏樹さんのパートが自然と掛け合いになっていた。その時の伊波杏樹さんの晴れやかな笑顔を見て、こちらも笑顔になってしまった。こういった現象がラブライブのライブで稀に起こる。μ'sの3rd LIVEの「僕らは今のなかで」を思い出させる物であった。

MC

鈴木愛奈さんが自分の事は語らずに伊波杏樹さんについて話したり、高槻さんが「今すぐ抱き締めたい!」と言い出し、9人が抱き締めあったり、色々と印象的なシーンがあったが、一番印象に残っているのは、「成長し続けるAqoursでありたい」という逢田梨香子さんの言葉だ。1stライブから1年ちょっとだというのに、Aqoursは見違える様に成長してきた。その上で成長し続けたいと、成長し続けなければならないとそう語るのだ。更に成長したAqoursを見てみたい。その為には追い掛けていかねばならないと改めて決意した。

 

MC内でライブ恒例の重大発表もあった。その中でも大きな物は、やはり4th LIVEであろう。今年中に行われるというのにも驚いたが、何よりもμ'sが伝説のライブを行った地・東京ドームでのライブというのが更に驚きである。しかもこのライブでファイナルライブという訳では無いのだ。まだ航海の途中なのである。終着点は何処になるのか。その時が来るのが怖くもあり楽しみでもある。だが今はまだツアーが始まったばかりだ。今を全力で楽しみつつ、4thに向けて駆け抜けていきたいと思った。

WONDERFUL STORIES

 3rd LIVEの最後を飾る曲は、表題曲でもあるTVアニメ2期13話で披露されたこの曲だ。物語の終わりを感じさせる曲ではあるが、希望を感じさせる曲でもある。自由に飛ぶ青い鳥は虹を超えて何処へ向かうのか。分からないからこそ楽しみなのだ。

埼玉での2日間。最高の時間を過ごした。個々のパフォーマンスの成長だけではなく、見切れ席を通してスタッフの働きも見る事が出来た。様々な人の力でライブは作り上げられていく。

皆が全力を注ぎ込んでいるからこそ、此方も全力で応援していこうと思えるのだ。これからも感謝をしつつ、追っていく所存だ。(出来る限りではあるが)

次は1週間後の大阪公演である。2日間全力で楽しみたいと思う。今を大事に、日々を過ごしていこう。

「きっと明日も、輝いているー」